ロジャースの普及理論
エベレット・ロジャースがまだ社会に普及していない新しいモノ(商品等)やコト(行動等)がどのような過程をへて普及していくかを分析したものです。
新しいモノ(コト)の購入者が増加する様子を、時間の経過に従って描くと、S字型の曲線になる。この採用速度によって採用者を、「革新者」、「初期採用者」、「前期多数採用者」、「後期多数採用者」、「遅滞者」と分類している。ロジャーズによると、革新者は2~3%、初期採用者は10%強といわれ、多数採用者は70%弱、遅延者は15%だと分析されている。
革新者は、いわゆる "新しいもの好き""目立ちたがり"で、冒険好きの変わり者と見られる場合が多い。その革新者の様子を見て、イノベーションの良さを考えた上で採用するのが、初期採用者である。
初期採用者は新しい情報を常に入手している一方、社会的常識を持っており、尊敬される立場の人々が多い。初期採用者が採用して良い評価を行った場合には、"あの人がやっているなら"と、周りの多くの人々も追随する。
一方、保守的で変化を好まず、最後まで採用を見合わせる人々が、遅滞者と分類されている。
■ロジャースの普及理論による採用者分類
1、革新者(イノベータ)
新しいアイデアや行動様式を最初に採用する人々。彼らは社会の他の大部分のメンバーが新しいアイデアや行動様式を採用しない前に採用に踏み切る。したがって彼らは社会の価値からの逸脱者であり冒険者である。
2、初期採用者(アーリー・アダプター)
進取の気性に富んでいるが、革新者に比べて社会の価値に対する統合度が高く、新しいアイデアや行動様式が価値適合的であるかどうかを判断したうえで採用する。社会の平均的メンバーとは、革新者ほどにはかけ離れていない。そのため彼らは、最高度のオピニオン・リーダーシップを発揮する。
3、前期多数採用者(アーリー・マジョリティ)
社会的には比較的早くイノベーションを採用する。
4、後期多数採用者(レート・マジョリティ)
社会の平均的メンバーが採用した直後に採用する。彼らは新しいアイデアの有用性に関して確信を抱いても、採用へと踏み切るためには、さらに仲間の圧力によって採用を動機づけられることが必要な、大勢順応型である。
5、遅滞者(ラガード)
イノベーションを最後に採用する人々であり、彼らの大部分は孤立者に近い。疑い深く、伝統志向的である場合が多い。
しかし実際にはロジャースの普及理論のように採用者は増加せず、2、初期採用者(アーリー・アダプター)と3、前期多数採用者(アーリー・マジョリティ)の間には大きな隔たり(隙間)があるというキャズム理論が有力である。



















